9月 07

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
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山田 真哉
光文社
売り上げランキング: 11839
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一世を風靡した新書、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』
実家の本棚で埃をかぶっていたので読んでみました。
読書記録としてまとめておきます。
企業は継続することが大前提
継続することが企業にとって重要→ゴーイング・コンサーンという
継続するためには利益を重視する必要がある
→現金がなくても大丈夫な場合がある(掛や手形)
節約の重要性
売上を増やすよりも費用を減らすほうが賢明節約はパーセンテージではなく絶対額で考える
→毎日の買い物で1円2円を押さえるよりは、年に1回の大きな買い物で数千円単位の節約を考える
連結経営
本業だけで儲ける必要はなく、副業で利益を上げれば商売は成り立つただし本業に関係ある副業をすること
→本書ではお料理教室を開いているフレンチレストランの例が挙げられていた
株式投資も連結で考える
→知っている分野の株価なら予測をつけやすい
連結することでローリスクハイリターンが得られる
在庫は悪
在庫コストに注意資金ショートの解決策は「支払いは遅く、回収は早く」にすること
支払いを遅くするには手形を使う
回収を早めるためには掛の期間を短くする
売上と同時に代金を貰えるのは小売店とサービス業だけ(現金商売と呼ばれる)
早く代金を回収することと、代金の支払を遅くすることは無利息でお金を借りるのと同じ効果
在庫の減らし方
・バーゲンセール
・在庫一掃セール
・福袋
・店長のおすすめ
・シェフのオススメ
・新装開店セール
かんばん方式は必要なものを必要なときに必要な分だけ指示する方式
→究極は受注生産
(聞いた話ですが、DELLは自社の近くに下請けの工場を作らせて完全受注生産してるらしいですね。)
チャンスゲインと機会損失
商売の基本はチャンスゲイン(機会獲得)機会損失はダメ
売上よりも少し多めに仕入れるのが上手い目利き
不良在庫も機会損失も同じくらい恐い
どうせやるなら実現できそうだと思っているラインよりも少し高めに目標を設定するといい
(これは勉強や仕事の目標設定と似たような話ですよね)
会計とは
会計は目に見えないものも数字にする学問(機会損失は目に見えない)家庭と会社では負債の前提が異なる。見方に注意
→家庭の決算書は参考程度に見る
数字には説得力がある
決算書の数字は悪用されるおそれがある
数字を使って話をする訓練を積めばプレzdんや会議での説得力も増す
回転率が重要
単価と回転率はセットにして考えるリピーターを作ることが回転率向上にも役立つ
人脈について
名刺を配りまくっても本当の人脈にならない既に知っている少数の人物を大事にする
(これは別の本でも似た話を読みました。どの本だったかな(´・ω・)?)
監査
監査では率を求めることで様々な事実をあぶり出す監査は気を見て森を推測する(リスクアプローチ)
全体的に見てもさっぱりわからないものはポイントを絞り込む
ポイントの絞り方のコツは大きいものに絞り込むこと
キャッシュ・フローの考え方の重要性
キャッシュ・フローが現金のみを見ているのに対して利益は眼に見えない負債なども考慮に入れている
お金があることと儲かっていることは別次元の話
複数の視点・指標を持つことで初めて経営状況が分かる
個人が一番重視するべき指標はフリーキャッシュフロー
会計は1円単位の計算ではなく大局をつかむことが大事。
→キャッシュ・フローを考えるときも大体の額でいい
数字のセンス
数字のセンスを磨くことが大事分析の基本は去年との比較
状況や立場によって押さえるべき数字が違う
すべての数字を均等に見ても意味が分からなくなるだけ
センスの磨き方→あらゆる数字の裏にある意味を読み取る訓練
読んだ直後に実家を離れなければならなくなりましたので
走り書き程度のメモです。
本文からの正確な引用やページの記載などは後日行なおうと思います。
本書で会計への興味が再燃しましたので
近いうちに会計関連の本を読む予定です。
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タグ: 山田 真哉, 読書記録
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